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【滞在制作日記 in 尾道】西絢香より


8/15(月)18日目
作品の撮影と搬出、片付けなど。最終日という感覚がないのはまたすぐ来る予感がするからか・・AIRのみなさん、本 当にお世話になりました。尾道最後は珈琲を飲みながらみんなそれぞれに。帰りの電車も最後まで楽しかった。なので気付いたら一枚も写真を撮っていませんでした。

日記なので締めの言葉というものがわからないのですが・・。ただ、ほんとうに、尾道で過ごした時間が自分にあったこと、そのことがたくさんのこれからを支えてくれるだろう、と思います。

今日まで読んでいただいてありがとうございました。感謝。


8/14(日)17日目
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ツタの家に5人で泊まったのだけど合宿みたいですごく楽しかった。昨日からわたしは喋りすぎている気がする。嬉しすぎて。ちょうどお盆ということですぐそばのお墓には次から次から人がやってくる。今日も面白い出会いがあったり、色々お話しできた。話しながら自分のなかみが尾道に来てすぐの頃とずいぶん変わっているような気がした。毎日、大量に流れ出る汗と一緒に余計なものが どんどん落ちていったのかもしれない。

今日はワークショップもゆるやかに開催。家の形の廃材にすきに装飾をする、という内容。ワークショップは展示とは全然違うものなのでやっぱり難しいけれど参加してくれた人の熱心な姿をみられるのは嬉しいし、まだまだ勉強しなければ。と。そうしているうちにゆっくりと展示が終わる。最後にみんなでごはんを食べに行きました。帰りに寄り道してハンモックにゆられたり、月見をしたり。たくさん話をして尾道時間を過ごす。一生に何度も思い出す風景を、今日わたしはたくさん観たのだと思う。


8/13(土)16日目
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朝になって新たな気持ちで展示を眺める。少し移動させたりしながら、たった2日間の展示の静かな始まり。2 階には二部屋あって一部屋は制作に使っていたひろいスペースで、もう一部屋はホワイトキューブにもなる展示用の空間。その部屋には、はしごと船と木箱と月だけを。静かな海のイメージ。わたしはこの部屋が一番好きでした。偶然の出会いや嬉しい言葉。素材にまつわる話など。展覧会を通して言葉が行き交う心地よさ。AIRの三上さんに「ワイルド」といってもらったのが面白かった。ほんと、ワイルドになったな、今までと比べて、全然綺麗にまとまってないところ。間違いなく尾道がそうさせた。

お昼ころ吉田夫妻到着。一気に気分がウキウキになる。今日明日、吉田カリー@尾道、再びです。そして、つい先日まで月夜で展示をされていた天岸さんと、ものづくりの先生(と勝手に思っ ている)カージーさんがはるばる尾道まで来てくれました。先週の308氏といい・・みんなありがとうございます。嬉しすぎます。この日は夜から広島現代美術館学芸員の松岡剛さんのレクチャーでした。「一人快芸術」など、非常に興味深い。今この時に聞けて良かった。


8/12(金)15日目
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ワークショップ用に、と小さい家を切り出したら楽しくて気がついたら大量に出来てました。今日はふらりと訪ねてくれたり、AIR CAFEのお手伝いを少ししたり色々と普段とは違う動きの日で面白かった。

今回の展覧会用の亀井さん作チラシも完成。ありがたいことに2パターンもつくっていただきました。展示場所は制作場所でもあった光明寺會舘2階。まずは片付けから。これが思ったより時間がかかり、設置が終わったのは23時すぎ。夜の尾道を眺めながら明日からの展示のことをぼんやり思う。いつだって振り返るとあっという間に過ぎている。完成した達成感というよりは、とりあえず展示の時期が来た、という感覚。まだまだこれからも続いていくなかでの一時という感じ。


8/11(木)14日目
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3日目の夜はあまり寝られませんでした。なので本一冊読了。最後に今の自分のためのような言葉が書いてあった。本を読んだ日の夢はそれにつられるのか、とてもいい気分で朝は遅めに起床。朝のツタの家はほんとうに気持ちいいのでついのんびり。布団から窓を見ると空しか見えないのでまるで空に家が浮いているようだ。

最近尾道は強めの風が吹いていて、加えて今日は涼しかったので昼も比較的作業出来ました。夜はAIR CAFEで野球談義。わたしは全く詳しくないけど中学生の頃の夏休み、毎日高校野球を見てはどきどきしたり泣いたりしていたことを思い出した。明日はすこし作業して展示の準備。


8/10(水)13日目
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2日目の夜はすぐさま眠れました。

午前中は観光のお供をしてふたたびロープウェーで山頂まで。降りてくる途中の寺で父が開運おみくじをひいたら大吉でした。ちなみにわたしもそこで先日大吉をひきあてました。

昼から制作。暑くて思ったように進まない。でも今回一番大きい(というか長い)船は完成。いよいよ制作も終盤という雰囲気。

尾道へ来たときには爪のよう だった月もまるまるとふとってきた。窓ガラスの白いペンキの筋が流星のようできれいだったのでしばらくぽけっと眺めたりしているうちにあっという間に夜。最初の頃、夜になって電気をつけると一目散に入ってきたセミや蛾が全然入ってこなくなった。道にもよくセミがころがっている。


8/9(火)12日目
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ツタの家初めての夜は落ち着かずになかなか寝付けなかった。ちょっとした音にびくびくしてしまうので。

午前中は撮影。13、14日に展示をするので、その案内用にAIRの亀井さんに撮ってもらいました。最終的な写真の決定はおまかせしたので出来上がりが楽しみ。

今日は父・母・犬が尾道へ遊びに来てくれたのでまたもや散策。片道60円で行けるということで船で向島へ行ってみたり、ゆったりと散歩。家族といると、ここが広島だということを忘れてしまう。なんとなく甘えてしまった一日でした。いつまでたっても親の前では子どもです。


8/8(月)11日目
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今日からツタの家へ移動。旧小島(古島?)邸で最後の朝ごはん。あぐちゃん作の枝豆入りおにぎりが胃にしみいる。本当に2人にはお世話になりました。まるで私が妹のようだった。

さて、そろそろ作った物の全体が知りたくなったので、今日までに作った物を床に並べてみたり。

途中でたまたまのぞいてくださった小・中学校の美術(図工)の先生とお話する。手を動かすこと。自分も、もっとしたいし、これからの子たちにも、もっとうんざりするほどしてほしい。

相変わらずあん まりにも暑いので差し入れにいただいたポカリ2リットルを一日で飲んでしまった。

11日目にして釘打ち失敗。ひだり中指がどくどく脈打って血がめぐるような痛み。その瞬間ものすごく痛かったのだけど、生きてるーと指が言ってるみたいで指は指で生きているんだな、と妙に感動してしまった。


8/7(日)10日目
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今日も観光。初めてロープウェイに乗って展望台まで。観光という見方で散策すると歴史や文化とかが見えてきて、 ひとり山手を散策するのとはまた全然違って面白い。海に浮かぶ遠くの島々は、頭にある物語の風景そのままで少し興奮してしまう。

山にも慣れてきたのか、樹や緑のちょっとしたことに目がいくようになっていて色々なことがいちいち面白い。山手と町を行ったり来たりしながら、最後においしい珈琲を飲みながら 音楽に浸る。偶然だったり面白すぎる出会いがたくさんあって良い気分で今日も終了。人やものごとの引力みたいなことをすごく実感した2日間でした。

明日からまた制作。


8/6(土)9日目
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今日は光明寺會舘は一日ワークショップで使用するので制作はお休み。ちょうど神戸から308氏が遊びに来てくれたのでゆるゆると尾道を散策。観光らしいことはほとんどしていなかったので少し新鮮な気分。山手で梟に囲まれながら、いい気分であれやこれやと話す。なんだかんだでたくさん言葉がたまっていたみたい。ぽけ、っと山とかその向こうとかをみながら、ときどきうなづく。こういう、嬉しく気持ちの良い感じを共有できるのは本当に幸せだなと。それ以外に言いよう がない。

夜、尾道に来て初めて銭湯へ。創業100年以上とのこと。かといってそれを押し売りする感じも全くなく町の愛すべきお風呂やさんでした。夜は初日に行った中華料理やさんでビールと餃子で女子会。紛れもない女子会。


8/5(金)8日目
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朝行け ば買えるかも。とのことで朝御飯を食べずに「パン屋航路」へ向かう。定休日でした。仕方ないのでべつの所へふらっと入った。ら、なかなかいいところ。店員さんとお客さんがゆったりと、かわるがわる話している。尾道の人たちは何となくひとなつっこいイメージかもしれない。

昨日の分、なんとか手を動かしてがんばる。が、暑さには勝てずひと作業終えては休憩、作業、休憩の繰り返し。今日は陶器の欠片をつなげて器、というかオブジェのようなものをつくった。これ、結構面白いかも。

今日は午前中にカメラの充電が切れたので朝ご飯の写真だけです。


8/4(木)7日目
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朝から暑い。トタンに穴をあけるのにハマって昼までひたすら。

小野さんに小学校の向こう側へ行くと、もっと空き家ばかりで草が凄い状態になっている、と聞き行ってみました。タイルもいっぱい落ちているとのこと。草に覆われて潰された家らしきあと。このまま時間が経てばいつか森にもどるのじゃないかと思った。それくらい。今日は猫さまにいっぱい遭遇しました。

今日は疲れが出たのか、たいしてなにもしないのにやる気が出ず小さい家を少し作って帰宅。夜に、星の王子様のミュージカルのDVDを時々はっとしながら観た。


8/3(水)6日目
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今日から机を使わせてもらってます。なくても平気だけれどあると便利。そんなわけでスケッチも始めてみた。

今日はあまりに暑くて作業中くらくらしたので休憩も兼ねてツタの家へ。30日にお披露目だった後半から滞在する予定の家です。うろうろしてたら台所で昭和63年の佃煮の瓶をみつけた。すっかり再生して綺麗になっているけれど確かにここには誰かが暮らしていたのだ。ツタの家からの絶景を眺めて、また少し拾って帰る。

ようやく時間の流れ方になれてきたみたい。


8/2(火)5日目
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少し木材を追加。ぷらっと拾い物をしようと散策してたら結局山手のてっぺん展望台まで。坂の街なのは聞いていたけどかなりの坂道です。あせだくでたどり着いた展望台からは、

山 折り重なるような家家 電車と線路 商店街 海岸通り 海 向こうの島

しばらくぼんやりと眺める。

おりてきて制作。廃材を眺めていると、その全てが物を語り出すのでのこぎりを入れることさえためらわれる瞬間がある。手を加えて何かを作りだそうとしながらその一本の木材にさえかなわないと思う。今回はなるべくそのままの姿で作っています。出会うことを意識しながら 。


8/1(月)4日目
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ちょうど起きて部屋を出たところでカンちゃん(油絵専攻の学生さん)が学校へいくのが見えた。今日はぐるりと山手を散策しながら材料集め。途中の空き家で野犬に遭遇した。後ろ姿を見た瞬間どきっとしたが、どうやら犬もそうだったらしく一瞬縮こまって振り返らず何処かへ行ってしまった。飼い犬とは似つかない、太くて生々しい足とお尻。何とも言えない薄汚れた黒い毛。

昨日はあまり作業が進まな かったけれど今日は昨日の倍以上は進んだ。ときどき人が来ては控えめに眺めて行かれる。普段こもって作業をしているので少し緊張してしまう。もう少し気楽に話したいなあ。制作しながら、出会いながらひとつひとつ分かったり学んだりしている。


7/31(日)3日目
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今日こそ制作。

洗濯などもろもろ済ませて出発。制作が一番だけども、新しい土地で、しかもショートステイという形で生活をする事に慣れるのもなかなか必死。慣れる人はすぐ慣れるのだろうか。でもやはり初めての人、初めての家、初めての場所というのはわくわくします。

昨日おろしてきた木材を運ぶ。これだけを集めるのは京都ではなかなか大変。たくさんの材料を前に悩む。実はノープランで来ているので・・。滞在制作でそんな人いる のだろうか。

出会うもので何が出来るか。滞在することを意識して作る。

期待と不安。自分という人間の力をどれくらい発揮できるか。人間力・・と考え出すと渦巻いてくるのでこのへんで寝ます。


7/30(土)2日目
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午前中は空き家再生プロジェクトの作業を見学+すこしだけお手伝い。ここで出てきた木材や錆び錆のトタンなどを作品の材料としていただきました。夜は午前中作業をしていた家のお披露目。普段自己流で木工の基礎的なことを全く無視して作っているので家を再生するためのノウハウや技などを聴き、驚きの連続。

その後場所を森の家に移動して花火鑑賞。偶然にも今日は尾道花火大会でした。森の家ではウワサの吉田カリーが出店中。なかなかスパイシーで暑い夏にたまらんです。今日も食べて観て遊んで終了。制作するだけが滞在制作じゃないはず。


7/29(金)
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ショートステイとはいいながら、滞在制作は初めてなので何を持って行けばいいのか。なんとか鞄二つに納めて京都としばしのお別れ。いってきまっす。

大阪へ移動。いつもいつもお世話になっている月夜と少年の吉田夫妻と合流。運転は月夜と少年の少年の方、みおさん。

途中遊びながらも夕方頃尾道に到着。おつかれさまでした。AIR Onomichiなどを企画されている三上さんたちと合流。 そのあと滞在中ルームシェアをさせてもらう旧小島邸へ。ここには尾道大学で美術を学ぶ2人が暮らしています。その後ちまきの美味しい中華料理やさんで晩ご飯。尾道の道はくねくね迷路のようで夜歩くと何処を歩いているのか全く分かりません。